お気に入りの衣類はシミ抜きで長持ちさせよう!
知らないうちに「シミがついてた」という経験をお持ちの方は多いはず。シミのほとんどは食べこぼしが原因という場合が多いです。
シミがついたら「洗濯機で洗えるものは、なるべく早く洗う」これが鉄則。シミ抜きは「時間との勝負」と言っても過言ではありません。
例えばブラウスの前面にシミがついたら台所用洗剤を塗って5分ほど置き、洗濯機で洗います。
「エッ、台所用洗剤を衣類に使っていいの?」と思われるかもしれません。でも考えてみてください。台所洗剤は食器についた汚れを落とせるんですよ。気になるのは『生地が傷まないか?』だと思いますが。台所用洗剤は中性洗剤なので大丈夫!。
実はエマールなどのおしゃれ着用洗剤も中性洗剤と言って同じ仲間。ボトルの裏側を見て「中性洗剤」と書いてあればほとんどの繊維を洗える万能タイプ洗剤と思ってください。できるだけ身近にあって、早く使えるものは利用していただきたいと思います。
このように家庭洗濯への情報を提供するのも私たちの役割と考えています。
ただ、問題は『家庭洗濯できない衣類』。
とっておきのウールのスーツにレストランでシミをつけてしまった。これを洗濯機で回すのは怖いし実際、縮んでしまいます。
そんな時にお役に立てるのがクリーニング店の「プロのしみ抜き技術」。
衣類と汚れの関係はそれぞれのケースで全然違う。例えばウールのスカートに「シミ」があってもそれが「付いてからの時間」「シミの大きさ」「何が付いたのか」「生地の性質」「使える薬品」,などいろいろな要素を組み合わせて処置しなければなりません。そこで必要なのが「専門知識」と「経験」です。
私は25年ほど前に「ダイヤモンド技術研究会」という専門勉強会に入会し、実践的技術を学んできました。きかっけは『何で衣類の黄ばみは洗っても落ちないんだろう?』でした。
当時、毎日毎日ドライクリーニングするたびに出る「黄ばんだ衣類の山」。しかし、効率重視だった工場では、一つ一つのしみを処理する時間も「知識」もありませんでした。
そこで、技術をもう一度ゼロからやり直そうと決心し、九州福岡に本部があるダイヤモンド研究会の門をたたきました。そこで出会ったのが師匠となる田中先生です。その田中先生にドライクリーニングの基礎から、黄ばみの落とし方などを叩き込まれました。田中先生は「過炭酸ナトリウム」の使い方が抜群に上手な方でした。この過炭酸ナトリウムこそが私のしみ抜きの原点なのです。
知識だけでは実際にきれいにすることはできません。シミ抜きは一つ一つの生地の性質、汚れの種類、それに使う薬品の種類、量、温度などがケースバイケースで全部違うからです。これを体得するには経験しかないのです
柳屋クリーニングの考え方は『お客さまにできる事はご自分でできるように』『プロに任せるものは柳屋にまかせて!』です。だから「おうち洗濯」の知識や情報も提供しています。
プロに任せる衣類については,どうか『柳屋の技術』を信頼してご利用いただきたいと思います。
しみ抜きの3つの特徴について詳しくご紹介いたします。
まず1番目に処理しているのは「油溶性のしみ」。
ワイシャツの衿は黒ずんできますが、これは身体からでる皮脂。この皮脂も「油溶性」。
コーヒーもブラックなら水溶性のシミですがミルク入りなら「油溶性」です。
食べこぼしも「油」が入っていることが多いですね。
そして、しみ抜きには「順序」があります。
油性→水性→タンニン→たんぱく→不溶性→漂白。
そのトップが「油性のシミ」であり、それを落とす優れものが「ドライクリーニング」なのです。
ドライクリーニングとは「石油系溶剤」という一見、灯油のような液体を使う洗浄方法。水洗いではないので『水で洗うと縮んでしまう衣類』も安心して洗えます。
柳屋クリーニングではこの「ドライ溶剤」という液体を常に最高のクオリティーに保つ努力をしています。
宴会でズボンにお酒をこぼしてしまい、クリーニングに出したのだけれど返ってきたら、シミが取れてなかったという経験はありませんか?
この「お酒のシミ」は実は水溶性のシミです。ドライクリーニングは「油性のシミ」はよく落ちるのですが、「水溶性のシミ」が落ちにくいという性質がある。
クリーニング店の中には、ドライクリーニングしかやらない店もあります。その場合は、「お酒のシミは落ちないで返ってくる」のです。
では、どうすればいいか?ドライクリーニングで油性のシミを落とした後「水溶性のしみ抜き」をするか、「水洗い」をして「水溶性のシミ」を落とすしかありません。
ところが、この「水溶性のシミを落とす処理」が一番手間のかかる作業なのです。
クリーニング店の作業工程には大きく「ドライクリーニング」と「水洗い」がありますがドライクリーニングの方がはるかに手間がかかりません。だから、効率を求める大量処理する工場では、ほとんどドライクリーニングしかしないのが現状です。
だから「お酒のシミが落ちない」で返ってくるのです。
水溶性のシミには「ジュース」「紅茶」「コーヒー」など油の入っていない飲料、人間の「汗」などがあります。特にこの汗は時間が経つと黄色く変色して厄介になる。
柳屋クリーニングでは、ドライクリーニングして落ちない「水溶性のシミ」は、特殊な水洗いをして完全に落としてからドライの再洗いをします。つまり工程が一つ増えるのです。
様々な種類のシミに対応するためには、作業工程を増やして手間暇かける努力をしています。
去年しっかり洗ってしまったはずなのに、今年着ようとしたら「わきの下に黄ばみが!」
これは汗が時間の経過とともに「酸化」したために起きた黄ばみです。
こうなってしまうと、「油性処理」「水性処理」をしても落ちません。ここから先は「漂白」という作業になります。
ただし「漂白」はどんな繊維にもできるわけではありません。シミのある部分の「地色」「繊維の種類」によって薬品の量や加熱する温度を調整する必要があります。
また、シミの範囲によっては「部分しみ抜き」するのか、「全体の漬け込み」をするのか方法が違います。
綿や麻などの植物繊維は漂白に向いていますが、動物繊維は無理をすると穴が開いたりかえって損傷してしまうリスクもあります。
つまり、「漂白のシミ抜き」は難易度が高い技術です。
柳屋クリーニングでは、繊維の色や風合いを損なうことなく復元させる技術を習得してきました。
ワンピースの『脇の下の黄ばみ』などはぜひご相談下さい!
ここでは弊社サービスの料金についてご案内いたします。
油性しみ抜き | 500円~ |
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水性しみ抜き | 500円~1500円 |
漂白しみ抜き(部分的なシミ) | 1000円~3000円 |
漂白しみ抜き(広範囲のシミ) | 1500円~5000円 |
ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。
お問合せからサービス提供開始までの流れをご説明いたします。
受付カウンターでご希望をお伝えください。
1,納期
2,シミの情報について教えてください。
3,見積もり
4,完成度、リスクへのご承諾
しみ抜きと洗浄はすべて自社工場で行います。
自社工場のメリットは、受付で受けたご要望が「早く」「正確」に伝わること。
『ネクタイにラーメンのスープが飛んじゃってね』などと具体的に言っていただければ、受付スタッフがそこを『シールマーク』。それは、すぐに工場スタッフに伝わります。
お客様とのコミュニケーションが実は「トラブル」をなくし「最高の仕上がり」をつくる要因だと私たちは考えています。
お引き取りの際は、必ず「お預かり伝票」をご提示ください。
お客様の『しみ抜き』は、間違えなく返却すためにすべて番号のついたタッグで管理しています。お預かり伝票にはその「番号」が載っていますので、ご提出願います。
また、一点ずつにはビニール包装をしてありますが、まとめてのビニールバッグは有料(1枚10円)となります。できればマイバッグをお持ちくださいませ。
ここではお客さまの声をご紹介します。
主人がお気に入りのトレンチコート。襟の汚れがひどくて困っていました。ネットで「小田原 、襟 、黄ばみ」で検索したんです。
「小田原 、クリーニング」で検索するとクリーニング屋さんっていっぱい出すぎちゃうので「クリーニング」という言葉は入れないで検索しました。
そしたら柳屋クリーニングさんが上位にあったので電話しました。
「ドライクリーニングだけでは無理なので特殊シミ抜きも必要ですよ」と言われました。
そして返ってきたら「襟の黄ばみ」がすごくきれいになってて本当にびっくり。柳屋さんにお願いして正解でした。