クリーニング師として仕事をしていると、ご家庭の主婦の方々に教えたいことがたくさんあります。
その一部をご紹介します。
家庭洗濯でも『一番苦手』というのがワイシャツのたたみ方ではないでしょうか?
プロの場合はアイロンや機材自体も扱いやすくできているのですが、ポイントはプロも家庭洗濯も同じ。
今回は動画で「簡単なたたみ方」をレクチャーしてみました。参考にしてくださいね!
最近は衣替えのチャンスが減ってきているようで、タンスの中につるしたままクリーニングし忘れている方が多くなりました。いざ寒くなって着ようと思ったらシミができていて慌ててもってこられるケースが増えています。
その中で特に大いのがカビ。今年は特に多いです。
夏の暑さ、湿度が今まで以上というのがあるのでしょうね。
このカビも早いうちなら取れるのですが問題は古くなった場合。
特に紺や黒など濃色のものは、カビがその染料まで破壊してしまうのです。
するとどうなるか?
クリーニング屋さんからよく「ビニールから出して」と言われませんか?あれって何故なんでしょう?せっかくホコリよけにいいのにね。
答えの理由は2つ。
一つ目は残留するドライ溶剤。クリーニング店では乾燥機でドライ溶剤を乾かしますが、厚手の生地や綿製品などはどうしても溶剤が残りやすい。ですから、念のためビニールを外して通気を良くした方がベターですね。
二つ目はスチーム。クリーニング店ではスチームを使って仕上げます。完全にスチームが乾いてから包装してあれば問題ありませんが往々にして湿気が残っています。
この湿気が「カビ」や「虫食い」を促進させるのです。ハンガーもので下が開いてても湿気はたまります。ベストは和紙の包装カバーですが無ければ古くなったYシャツを掛けるなど、とにかく通気性を良くすることが大事ですね。
これからの季節、気になるのがニオイですよね。汗のニオイや室内干しのニオイ。
最近では男性からよく「ニオイが気になる」という声もききます。
そして、やはり多いのがペットのニオイ。かわいいのはいいけど困った問題は早く解決したいですね。
防水スプレーというと、レインコートや雨具にだけと思っていませんか?
いえいえ 例えばネクタイにもOKなんです。20センチほど離してしっとり濡れる程度にスプレー。15分ほど自然乾燥すれば効いてきます。 ビールやお酒などはコロコロになってはじいてくれますよ。特にネクタイなど家庭洗濯やしみ抜きしにくい衣類(ズボン、スカート、ジャケット)は前だけでもしておくといいですね。
宴会の前、オシャレなスカートのこぼしやすい部分だけでもしておくと全然違いますよ。
それと防水スプレーしたらドライヤーで乾かすともっとよく効きます。防水というのは温度が高い方が効力を増すんです。
夏、ワンピースを着ようと思ったら「エーッ!黄ばんでるー」
という経験はありませんか?
わきの下やエリの黄ばみの原因はほとんどが「汗」です。
汗は最初は目立ちませんが、時間経過と共に黄色く変色します。「酸化」といいます。リンゴを切ると断面が茶色くなりますが同じ原理ですね。
この汗を除去するには「水」が有効。
汗をかいた衣類をドライクリーニングだけしていると黄ばんできます。ドライクリーニングは油性の汚れ(体からでる皮脂や食べこぼし)をよく落としますが水性の汗は落ちにくいのです。ですから 汗を多くかいたブラウスやワンピースをクリーニングにお願いするときは「水洗いで」と言いましょう。縮みやすい衣類には「ウェットクリーニング」という特殊水洗いがお勧めです。
ウールのセーターが縮んだ、硬くなったから「なんとかして~」とお悩み相談がよくあります。
答えは「洗濯機の機械力」。つまり回したからなんですね。
ウールの1本1本の表面は顕微鏡で見るとスケールという魚のウロコみたいになってます。これが濡れると開くのですが、開いた状態で機械の衝撃が加わるとそのウロコ同士が絡まってしまうのですね。絡まったまま乾くともうとれないからそれが「縮んだ」という状態なのです。
水に濡れてウロコが開いても静かに動かさなければ絡まないから大丈夫。
だからウールなどは「つけ置き洗いで静かに」というのです。
ただ、やっぱり「水洗いは怖い」という声も多く聞こえてきます。そんな時は柳屋のドライクリーニングにおまかせ下さい!
柳屋で洗うセータ-はなぜ「ふんわり、柔らかい」のか?
その秘密とは、、、、、、。