クリーニング師として仕事をしていると、ご家庭の主婦の方々に知っておいて欲しいことがたくさんあります。
その一部をご紹介します。
知ってますか、ダウンがふんわりすると、それが「空気の層」になって冷たい外気を遮断する。だから体温が逃げないで【あったか~い】のです。
そして、そのふんわりを作るカギが ドライソープ なんです。
『襟をぺちゃんこにしないで、ふんわりと頼むね』と、いつもご利用いただく「I」様。
この襟の仕上がり具合を気にする男性はとっても多い。
スーツは男のカッコよさ、凛々しさを決める大事な要素。特にビジネスで使う方にとってはこれが勝負服ですよね。
柳屋さんで洗うコートは柔らかいね、というお言葉をお客様からいただいております。
特にカシミヤも含めウールの毛足の長いコートは風合いが大切。クリーニングしてきれいになったけど、『硬くなってしまった』『以前と手触りが違う』『べとついてしまった』などでは元もこもありません。
「そうだ明日礼服使うんだ。と出してみたら エッ、カビが!」という経験はありませんか?
カビの原因は①湿度70% ②温度20~40℃ ③汚れ ④酸素 この4つが揃うこと。
礼服のクリーニングはもうお済ですか?今年の夏は暑かったし、『湿度』もスゴかった。
だからとにかくクローゼットを開けて点検しましょう
「柳屋さんで洗った白衣は確かにかゆくならないよ~」
あるクリニックの先生からこんな言葉を頂きました。
実は、数年前この先生が突然ご自身で柳屋店頭に来られ「御社は天然石けんを使うって聞いたのですが本当ですか?この度クリニックを開業するにあたり、患者さんのためにシーツなど寝具もオーガニックにしたい。当然洗う洗剤もオーガニックの店を探しています」
【夏の汗が残ると黄ばむのはなぜ?】
「去年クリーニングに出したのに、今年着ようとしたらスカートが黄ばんでて、、、何とかなりませんか?」と来店したN様。遠方から車で30分かけて麻のジャケット・スカートのツーピースを持ってきてくれました。
去年クリーニングから引き取った時は「たしか黄ばみなんか無かったのに~」
こんなケースは増えています。
最近は衣替えのチャンスが減ってきているようで、タンスの中につるしたままクリーニングし忘れている方が多くなりました。いざ寒くなって着ようと思ったらシミができていて慌ててもってこられるケースが増えています。
その中で特に大いのがカビ。今年は特に多いです。
夏の暑さ、湿度が今まで以上というのがあるのでしょうね。
このカビも早いうちなら取れるのですが問題は古くなった場合。
特に紺や黒など濃色のものは、カビがその染料まで破壊してしまうのです。
するとどうなるか?
クリーニング屋さんからよく「ビニールから出して」と言われませんか?あれって何故なんでしょう?せっかくホコリよけにいいのにね。
答えの理由は2つ。
一つ目は残留するドライ溶剤。クリーニング店では乾燥機でドライ溶剤を乾かしますが、厚手の生地や綿製品などはどうしても溶剤が残りやすい。ですから、念のためビニールを外して通気を良くした方がベターですね。
二つ目はスチーム。クリーニング店ではスチームを使って仕上げます。完全にスチームが乾いてから包装してあれば問題ありませんが往々にして湿気が残っています。
この湿気が「カビ」や「虫食い」を促進させるのです。ハンガーもので下が開いてても湿気はたまります。ベストは和紙の包装カバーですが無ければ古くなったYシャツを掛けるなど、とにかく通気性を良くすることが大事ですね。
これからの季節、気になるのがニオイですよね。汗のニオイや室内干しのニオイ。
最近では男性からよく「ニオイが気になる」という声もききます。
そして、やはり多いのがペットのニオイ。かわいいのはいいけど困った問題は早く解決したいですね。
防水スプレーというと、レインコートや雨具にだけと思っていませんか?
いえいえ 例えばネクタイにもOKなんです。20センチほど離してしっとり濡れる程度にスプレー。15分ほど自然乾燥すれば効いてきます。 ビールやお酒などはコロコロになってはじいてくれますよ。特にネクタイなど家庭洗濯やしみ抜きしにくい衣類(ズボン、スカート、ジャケット)は前だけでもしておくといいですね。
宴会の前、オシャレなスカートのこぼしやすい部分だけでもしておくと全然違いますよ。
それと防水スプレーしたらドライヤーで乾かすともっとよく効きます。防水というのは温度が高い方が効力を増すんです。
夏、ワンピースを着ようと思ったら「エーッ!黄ばんでるー」
という経験はありませんか?
わきの下やエリの黄ばみの原因はほとんどが「汗」です。
汗は最初は目立ちませんが、時間経過と共に黄色く変色します。「酸化」といいます。リンゴを切ると断面が茶色くなりますが同じ原理ですね。
この汗を除去するには「水」が有効。
汗をかいた衣類をドライクリーニングだけしていると黄ばんできます。ドライクリーニングは油性の汚れ(体からでる皮脂や食べこぼし)をよく落としますが水性の汗は落ちにくいのです。ですから 汗を多くかいたブラウスやワンピースをクリーニングにお願いするときは「水洗いで」と言いましょう。縮みやすい衣類には「ウェットクリーニング」という特殊水洗いがお勧めです。
ウールのセーターが縮んだ、硬くなったから「なんとかして~」とお悩み相談がよくあります。
答えは「洗濯機の機械力」。つまり回したからなんですね。
ウールの1本1本の表面は顕微鏡で見るとスケールという魚のウロコみたいになってます。これが濡れると開くのですが、開いた状態で機械の衝撃が加わるとそのウロコ同士が絡まってしまうのですね。絡まったまま乾くともうとれないからそれが「縮んだ」という状態なのです。
水に濡れてウロコが開いても静かに動かさなければ絡まないから大丈夫。
だからウールなどは「つけ置き洗いで静かに」というのです。
ただ、やっぱり「水洗いは怖い」という声も多く聞こえてきます。そんな時は柳屋のドライクリーニングにおまかせ下さい!
柳屋で洗うセータ-はなぜ「ふんわり、柔らかい」のか?
その秘密とは、、、、、、。