冬が近づき、ダウンジャケットの出番が増えてきましたね。保湿性が高く、軽くて暖かいダウンジャケットは寒い冬を快適に過ごすための必需品。でも、せっかくのダウンジャケットをクリーニングに出すのにお悩みを抱えて柳屋に来店される方が増えています。例えば
【お客様 H様の声】
去年は別のチェーン店にダウンを出したんだけど、ぺちゃんこにされちゃった。がっかりだね、どうしてふんわりできないのかなぁ~。やっぱり今年は柳屋さんにお願いするよ。
【お客様 A様の声】
プラダのダウンを別のクリーニング店に出そうとしたら断られちゃった。洗ってくれないのよね~。しっかり洗ってくれるクリーニング店をやっと検索して柳屋さんを見つけて来ました。よろしくお願いします。
「他店でぺちゃんこにされたから~」とか、「ハイブランドだからと断られた」という理由で来店されるお客様は増えています。
そもそもダウンジャケットはしっかりした洗浄が難しいアイテムのひとつ。今回は何故柳屋で洗うダウンがふんわりするのか?なぜフンワリが暖かさのために必要なのか?なぜ柳屋が高級品でも安心して洗えるのか?について説明したいと思います。
しっかりした定期的クリーニングでダウンを長持ちさせましょう!
そもそもなぜダウンは暖かいの?
1,空気層による断熱効果
ダウンは、水鳥の胸元に生えている羽毛で、非常に細かく柔らかいのが特徴です。この羽毛は、互いに絡み合い、たくさんの空気層をつくります。空気は熱伝導率が低いため、この空気層が外気からの冷気を遮断し、体温を逃さないのです。
2,撥水性
ダウンはもともと水鳥の羽毛であるため、水を弾く性質を持っています。そのため、多少の雨や雪であれば、濡れずに着用することができます。
3,軽量性
ダウンは非常に軽い素材です。これは、羽毛が空気を多く含んでいるためです。そのため、ダウンジャケットは暖かさを保ちながら、軽くて動きやすいというメリットがあります。
ダウンがぺちゃんこになる理由
1,羽毛自体が汚れている
ダウンの羽毛1本1本は非常に細く柔らかいデリケートな毛です。ですから冬の間の着用で皮脂や汗で汚れてきます。汚れることで重くなるし、ぺちゃんこになってくるのです。
2、 クリーニング店のドライ溶剤が汚れている
少し怖い話ですが、もう一つの理由がクリーニング店のドライクリーニング。そのドライ溶剤が汚れてるというケース。
消費者の方にはわかりにくいかもしれませんが、ドライ溶剤は一回一回排水するものではなく循環させて再利用します。この時「フィルターでろ過」しているのですが、このフィルターろ過がしっかりできていないと溶剤が汚れる。汚れた溶剤で洗うから「ダウンの羽毛が重くなる、べたつく」。結果ダウンジャケットもぺちゃんこになって返ってくるという怖い話になるのです。
これはダウンジャケットだけではありません。他の衣類、例えばスーツを出したら「嫌な臭いがする」「シミが落ちない」ということならこのドライ溶剤自体が汚れている可能性があります。これを「逆汚染」と呼んでいます。
お金を払っていながら逆に汚されて返ってくるのですから、とてもひどい話ですが残念ながら業界ではまだそのような現実もあります。
クリーニングに出す際は、気をつけましょう。
柳屋のこだわり① ふんわりダウンクリーニングの秘訣
1 ダウン洗浄の基本は特殊水洗い
そもそも水鳥は水上で生活しています。だからダウンの毛自体は水洗いが可能です。また汗や皮脂汚れをスッキリさせるには水洗いが一番きれいになります。
ただ、1本1本が繊細なダウンの毛は優しく洗わなれば元どおりにふんわりとしません。
そこでこのような繊細な商品の場合に登場するのがプロの水洗い「ウェットクリーニング」です。
ウェットクリーニングは家庭洗濯で縮みやすいウールやシルクでも洗える特殊水洗い技術。
※ダウンウェットクリーニング
洗浄は業務用中性洗剤を使用。動物繊維の家庭用弱アルカリ洗剤より中性洗剤の方が適しています。。1点1点の衿や袖口を手作業で前処理した後、ネットに入れ柔らかいもみ洗いで洗浄します。
2,絞り
ダウンクリーニングの場合脱水の時間も慎重に行います。長すぎれば繊細な羽毛は傷んでしまうし、短すぎれば水分が残りすぎて乾燥しにくくなります。
柳屋では、中綿としてのダウンの量を見ながら1~3分の脱水を行います。1点1点に合わせた目利きが要求されるのです。
3,乾燥
自然乾燥をした後、3回に分けて本乾燥をします。1回目は裏返して50%。次に表に返して90%まで。最後に再び裏返して100%まで。こうすることでダウンがほぐれ、ふんわり感が断然増すのです。
4,特殊な側生地はドライクリーニング
基本的に特殊水洗い(ウェットクリーニング)をしますが、難しいのは「側生地」です。ナイロン、綿、ポリエステルなど側生地の素材は様々ですが、水洗いできない素材もあります。そんな時は、ダメージが受けにくいドライクリーニングで洗浄します。
この場合も、ドライ溶剤がきれいに管理されていないと汚れが落ちないばかりか、「変な臭い」や「ぺちゃんこ」という問題となってしまいます。
柳屋では「酸化値」「ソープ濃度」「水分濃度」この3点を常に徹底管理し、新液を適宜補充。新鮮な状態を保っています。だからふんわりと仕上がるのです。
高級ダウンが断られる理由
1, 30万~40万の高価なダウン
プラダ・モンクレーなどハイブランドのダウンは30万~40万という高額品です。もし、事故があれば弁償という事態になるので扱いの慣れていないクリーニング店は敬遠することになります。
2, 毛皮やラメ、合成皮革などの付属品が付いたダウン
ファッション性を高めるために装飾部品が付いたダウンジャケットも増えています。このような複雑な商品の扱いもリスクが高いので敬遠するクリーニング店もあります。
柳屋のこだわり② 高級ダウンのお悩みも解決
1 高級ブランドは技術と経験のクリーニング師が扱う
ハイブランド商品を扱うには技術と経験が無ければできません。柳屋では30年以上の経験を持つ国家資格のクリーニング師が担当しています。
ひと口にブランドダウンと言っても、側生地から中身のダウンの状態まで難しいのがダウンジャケットの特徴。まさに1点1点を見ながらの目利きが必要となります。
特に側生地の仕上がり具合は洗い方によっては「風合い」「色合い」の変化が起きやすいので細心の注意をもって仕上げています。
2,ダウンに付いてる毛皮の衿もフサフサに仕上がります。
他店で断られやすいのが「毛の衿」が付いた商品。本皮革のフォックス・ラビットなど。柳屋のドライ溶剤はこの高級毛皮を洗ってもきれいにフサフサに仕上がるようにお管理されています。ですから安心してお任せ下さい。
料金
ダウン 3,630円~
ハーフダウン 4,180円~
ロングダウン 5,280円~
ハイブランド 6,420円~
※この記事は、小田原市の柳屋クリーニング店のクリーニング師 前田 烈 が書きました。
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大切な衣類は小田原市の柳屋クリーニング店にお任せ下さい!
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