綿の濃い色は絶対こすっちゃダメ!
もし、シミが付いても全体を洗いましょう。
濃い色の綿製品。例えば「黄色」「紺」「赤」。
こんな色のTシャツにシミがついてしまったら、市販のしみ抜き剤で落としたくなりますよね。ところが「部分的にしみ抜きすると、白く色が抜ける」ことがあるから要注意。
先日もあるブティックから「黄色の綿ワンピース」の依頼がありました。袖部分に付いたシミを市販のシミ抜き剤で落とそうとして「たたいた」ため白く脱色してるんです。
では、なぜ「綿は脱色しやすいのか?」 それは「綿は染料がのりにくい生地だから」。逆を言えば「染料が落ちやすい生地」なのです。だから特に濃い色は染料が落ちやすい。
こういう色落ちしやすい綿素材はもしシミが付いても、そこだけ「たたく」「こする」は禁物。
その「衣類全体を洗剤の液につけて静かに洗う」 これしかないんですね。
ですから濃い色の綿製品を買うときには「シミ抜きしにくいぞ」と覚悟したほうがいいのですよ。 とは言っても、かっこいいのを見るとつい買っちゃいますよね(*^▽^*)
自然の香りで防虫!
ウールは特に注意です。
エコブロック 4個パック
600円(税別)
うっとうしい梅雨に入り、「そろそろ冬物をしっかりしまわなくちゃ」と本気で考える時期ですよね。
実際、温度や湿度が高くなってくると害虫も活発になってきます。怖いですね~。
そこで適切な保管が大事なのですが、タンスやクローゼットに必須なのがなんといっても「防虫剤」。ただこの防虫剤も化学物質からできてるのがほとんどで「臭いが気になる~」という声をずっと聴いてきました。
そこでお勧めするのがクスノキからできた「エコブロック」。この楠の木のニオイ、って害虫が大嫌いなんだそうです。だから楠の木は昔から「虫よけの木」と言われたんだそうですよ。
ところが人間様にはとってもいい香り。楠の木からアロマオイルもできるくらい。
このエコブロックは洋服のそばにポンと置くだけ。半年ほどして香りが薄くなったら楠の木のアロマオイルを数滴落とせばまた使えます。
化学物質ではない自然の素材の木で、ぜひ「冬物の保管」をしてみてください。
白さを守るのは洗濯だけじゃなく、
撥水ガードもあるよ!
ここ数日、だいぶ気温も上がって暑いですね。これから特に女性の方は「白いブラウス」を着る機会が多くなるのではないでしょうか。
その「白いブラウス」の白さをどうやってキープするか?
もちろんこまめに洗うこと、定期的に漂白することは大事!でもその前に「いかに汚れを付きにくくするか、、、」も考えてみませんか?
その助けになるのが「撥水ガード加工」なんです。撥水というとレインコートや雨具が思いつくと思いますが、今は「ブラウス」もできるんですよ。
そもそも撥水加工には「ドライはっすい」と「水はっすい」の2種類がある。柳屋クリーニングでブラウスにするのは「超水はっすい」。これだとブラウスの表面がゴワゴワしないし、ほとんど普通の水洗いと風合いが変わりません。
それなのに、水だけじゃなくてビールやお酒なんかもコロコロ玉になってはじいてしまうんですから超スゴイって思いませんか。
これは生地の表面に1枚はっすいの皮膜ができるからなんですね。
だから汚れにくく、たとえシミが付いたとしても、洗ったときにその皮膜ごと落ちやすくなるんです。
「ブラウスの撥水ガード加工」これからの季節、柳屋クリーニングの超一押しメニューです。
撥水は「熱」で強くなる!
本格的な梅雨になってきましたね。レインコートが活躍する季節。でもこの撥水加工が「だんだん効きが悪くなった」という経験はありませんか?
撥水加工は繊維の上に「フッ素樹脂が霜柱のように立っている」状態をいいます。
この「樹脂が立っている」時は効いているのですが、「樹脂が寝る」と効かなくなったということになるんです。
例えばコートの肘や肩、おしりの部分。ここは動きが多いから「擦れやすい」。擦れると撥水樹脂は寝てしまいます。だから肘や肩から「効かなくなる」のです。
ところがこれを復活させるのが「熱」。実はこのフッ素樹脂は「熱」で起こすことができます。
試しに撥水の効きが悪くなった「傘」にドライヤーで熱を加えてみて下さい。
前より効きが良くなりますよ。防水スプレーを使うときも一緒。ドライヤーの熱を加えると効きが
良くなる。
つまり「熱は撥水を強力にする」のです。だから柳屋クリーニングでも撥水加工の仕上げにはしっかりアイロンで加熱しています。
飾りボタンは、しっかり保護が必要!
マジックテープなどで、
傷まないように保護して洗います。
クリーニングの苦情として「付属品が壊れた!」というのはとても多いです。先日も新しいお客様に呼ばれて行ってみると「あの有名な某社に出したのに、ベルトのバックルが壊れて返ってきた。もう絶対にあそこには出さないわ!」とおっしゃる。
他にも多いのが「ボタン」。ボタンも割れた、無くなったというクレームは相当多いと思います。
たしかにクリーニングの仕事をしていると、「シミを取る」「アイロンでキレイにシワを伸ばす」以外に「付属品を壊さないでお返しする」という仕事が大変多いのです。
特に女性ものは、「ラメ」「ブローチ」「ベルト」「ボタン」「ファスナー」などなど複雑な装飾品が付いており、これを守るには細かい神経が必要。
柳屋では例えば胸に「ブローチ」が付いていれば「マジックテープ」で保護しながら洗っています。
また、「ラメ」などは接着剤を使用しているので、優しく短時間で洗わねば剥がしてしまいます。
ひとつひとつに気遣いながらの作業をしています。