ハンガー掛けは肩が心配!
肩がぷくっと出てしまうので!
デリケートなニットはたたんでいます!
寒くなってきました。今年は縄目模様のケーブルニットが人気だとか。先週銀座に行ったのですが、あっちこっちの店で女性たちがニットを探していました。
クリーニング屋もこのニットを扱うにはかなり神経を使います。洗う時はもちろん「ソフトに」ですが、気を付けるのは干し方ですね。ドライ溶剤というのは揮発性なので乾きやすいですが、それでも洗った直後は重たいのでハンガーにかけると「肩が出やすい」。肩が出るとポコッとそこだけ出っ張るのでかっこ悪い。だからなるべく角の丸いハンガーにかけるか、裾の方をもう1本のハンガーで支え軽くして肩の出っ張りを防ぐようにしています。
さらに細いデリケートな糸のワンピースなどは「平干し」します。ハンガーにかけると肩だけでなく、全体がダランと伸びてしまうこともあるので平らなところに平干しが一番ですね。
特に家庭でニットを洗う時は、「平干し」がお勧め。水に濡れたニットは重くなっていて肩だけでなく型崩れの原因にもなりますよ。
柳屋クリーニングではデリケートなニットなら、包装の際もたたむようにしています。ハンガー掛けなら簡単で楽なのですが、長い時間の保管を考えると「たたみ」の方が安全ですからね。
ご家庭の保管でも、まずハンガーに掛けてみて肩が出たり、重すぎたりする場合は、「たたみ」で収納したほうがいいかもしれません。これからの季節デリケートなニットと上手に付き合って楽しんでくださいね。
カシミヤも安心して出せる自社工場の店!
ふんわり柔らかセーター!
優しいせーさんが伺います!
集配の車が新しくなりました。今までのはかれこれ18年近く乗ってしまいましたね。さすがに車もお疲れのようでこの10月に買い変えたんです。
クリーニングで回っていると知らない人から「あら、どこのクリーニング屋さんなの?今度うちに寄ってよ」などと声をかけられることも。ということはお客さんもいいクリーニング屋を探してるんだな。走っている時、停まっている時も「ここに,いいクリーニング屋がありますよ」って教えてあげなくちゃいけない。
ということは、車にしっかり店の特徴を描かなきゃいかんじゃないか。
で、思いついたのが「カシミヤも安心して洗える自社工場の店」「ふんわりやわらかセーター」という広告看板。
最近特に、他の店で納得できず柳屋に来店される方増えてるんです。シミが全然落ちてないとか、セーターがかたくなっちゃったとか。みなさん、信用できるクリーニング店を一生懸命探してるんだな~。だからこそ柳屋号を走らせて教えてあげなくちゃ。見つけたらすぐお電話くださいね!
集配は月曜日と金曜日。週1~2回の「定期便」。衣替えの必要な時だけの「その時便」。どちらでもOK!
「せーさん」という、とっても優しい集配マンが伺うのでご安心くださいませ。
夏の黄ばみは「過炭酸」で落としてから
しまいましょう!
この秋、柳屋クリーニングでイベントをやります。
『洗濯の学校』。今回のテーマはズバリ「黄ばみ取り」。ワイシャツのエリや、ブラウスの脇など、着ようと思ったら黄ばんでた~、なんていう経験はありませんか。これは汗や身体から出る皮脂が時間の経過とともに酸化して起きる現象。でもこの黄ばみって、何回洗っても石けんをゴシゴシすり込んだって取れませんよね。
いい方法があるんですよ。 「過炭酸」。 一見するとただの白い粉ですが、これをお湯に溶いて黄ばんだ衣類をつけ込めば取れます。スゴイです。ただもんじゃないです、この粉。でも、お客様と話していてもこの「黄ばみ」をちゃんと取れる方が少ない。じゃーみんなでキレイにしようよ、というのが今回の「洗濯の学校」なんです。
実はこの過炭酸ってあの「ワイドハイターの主成分」というとわかりやすいかな。そう、酸素系漂白剤って言われてますね。でも、この漂白剤もしっかり正しく使いこなせてる人は少ないです。そこで、柳屋の店主、前田が講師になってみっちり教えます。
そしてこの「過炭酸」に浸けると茶碗の内側の茶しぶも落とせるし、水筒のふたの黄ばみも取れる。衣類だけじゃないんですよ。
更にもう一つは「除菌」「消臭」もできる。なぜかというと過炭酸の成分は「オキシドール」でもあるんです。オキシドールって消毒に使うでしょ。あのブクブク泡の出るやつ。その成分でもあるから衣類をつけ込むと臭いが取れたり除菌になるってわけ。
ただの白い粉なのにいろんな顔を持つ過炭酸。ぜひ紹介したいのでぜひぜひこの機会に参加してみて下さい。
イベントのご案内
「洗濯の学校」
日時 11月2日(土) 午後2時~4時
会場 柳屋クリーニング店
参加費 1000円(税別)
持ち物 黄ばんだシャツ、ブラウス、茶しぶのついた茶碗、水筒のフタなど
(ウール、絹、動物繊維は不可)
お申し込み
電話&FAX 0465-22-4635
ビニール袋からエコバックへ!
カウンターでも説明してお勧めしています
最近プラスチックゴミの問題からか、スーパーでレジ袋が有料化されたり、あのユニクロも来年からプラスチック袋から有料紙袋へに切り替えていくようです。
このプラスチック。もともと石油からできていてゴミとして燃やせば地球温暖化の原因、温室効果ガスを最も放出する素材。ここ数年の暑さだけ考えてももう人ごとでは無くなってきました。そして、海に流れれば魚の生息にも甚大な悪影響があるという報道を見て驚きです。
この間までは環境問題など遠い話と思っていましたが、できることはしなくちゃいかんな~と思うようになってきました。
さて、クリーニング業界を見回すとまさにプラスチックやビニールだらけ。「家に帰ったらはずして下さいね~」とうるさく言われる透明のビニール。そしてハンガーに持ち帰りのためのビニール袋。まぁ昔からうすうす感じてはいましたが完全に「過重包装」ですね。
かといってユニクロのように「紙袋」をすぐ用意できるかというとそうもいきません。
そこで、柳屋クリーニングでは2020年から「持ち帰りビニール袋の有料化」を実施する予定。
その代わり長く使える「エコバッグ」をこの秋から販売します。
できるだけプラスチックゴミを減らす。その第一歩としてできることから始めるつもりです。
環境といえば、柳屋クリーニングが「石けん」にこだわるのも「環境」を守る意味もあるんですよ。
合成洗剤はプラスチックと同様石油からできてるんです。それに対し「石けん」は植物や動物の自然原料。だから川や海へながれても自然を壊さない「生分解性」がある。だから、柳屋もそこにこだわって自然の材料を使っているんです。ちりも積もれば山となる。
でもこう毎年暑くなってくると、ひとりひとりの行動が「ちり」なんて言えなくなってきましたね。
ネクタイは一番シミ抜きが難しい!
最近、このホームページのせいか新規で来てくれるお客様が増えています。もうパソコンでもテレビでもなく、スマホで探して来る時代なんですね。
今日は真鶴からの女性S様。入店するなり取り出したのはネクタイ。
「ネットで見てシミ抜き上手ってことなので来ました。これ取れますか?」
拝見すると明らかに2年、3年のシミじゃない。もっと長い時間が経っているでしょう。真ん中辺に茶色い酸化したシミがある。絹100%、グレー地にチェック柄。
漂白すれば落ちるかもしれないが、地色まで抜ける可能性もあるのでお断りしました。
「クリーニングは可能ですが、このシミはたぶん残ります。残念ですが、あまり変わらないかもしれないのでお持ち帰りになられたらいかがでしょうか」
なかなかあきら切れない品物なのでしょう。説明しても何とかクリーニングしてもらいたい様子。でも経験上やっても落ちない確率が高い品物はお代を受け取るわけにいかないのです。
ただ、可能性がゼロではない。方法はある。
リスクは高すぎるが、、、、、「ネクタイの水洗い」。古いシミはドライより、水で洗う方が落ちることがある。でもネクタイは水洗いすれば型崩れしやすいのです。だからプロもほとんどやらない。
「ご自分で洗ってみませんか?
まず台所用洗剤をシミに塗る。30分程したら洗面器に水を張り、その台所用洗剤を小さじ一杯溶かしネクタイをつけ込む。すすぎは新しい水に浸けて3分。最後はタオルに包んで洗濯機で1分絞る。乾燥は平干しでね。台所用洗剤は中性洗剤なので、デリケートな生地には優しいのです。上手くいけば落ちるかもしれません。ダメ元でいいなら、思い切ってやってみませんか?」
実はこの水洗いは、一番効果の高い方法なのです。ただネクタイの場合、縮みや型くずれが起きやすい。だから責任のあるプロにはリスクが高すぎるのです。でも、ダメ元でいいならやってみる価値はある。
そう説明すると、S様の顔がぱっと明るくなった。
「ありがとうございます、じゃあ家でやってみます。ここに来た甲斐がありました。」
真鶴と言えば小田原から20~30分かかる。そんな近くでもないのにネクタイ1本のためにお越し頂いたお客様。手ぶらで帰すわけにも行きませんからね。少しはお役にたてたかもしれませんね(*^▽^*)
もし、スッキリ落ちたらまた結果報告に来てくれるような気がします。