２０２３年１2月のブログ

　ウールは特に気を付けて！

害虫ってウールが大好きって知ってましたか？特に高級なカシミヤなんかは大好きなんです。

もちろん綿やポリエステルの化学繊維だって汚れが残っていればそれがエサとなるので狙われる。

現代はマンションなど空調が良い部屋が多く、それが害虫の居心地よさにもつながっています。

特徴1　　虫はどこからやってくる？

害虫は５月のゴールデンウィーク明け頃に「成虫」になり洋服に卵を産み付けます。

成虫は明るい場所を好むため、光を反射しやすい白い布などに産卵することがあり、外出時に着ていた衣類や外に干した洗濯物と一緒に付いてくるのが、屋内への主な侵入経路です。

だからその時期は、洗濯物を取り込む時にブラッシングして虫を入れないようにしよう。

特徴2　　虫食いの時期

代表的な虫はカツオブシ虫とイガの2種類。

カツオブシ虫は表面を薄く食べるので溝のような線になるのが特徴で、イガの場合は穴が開きます。

幼虫は小さな小さなイモムシみたいで、梅雨時から初夏にかけて卵から幼虫になると翌年の春まで約９か月も生き続けてエサを求めるってわけ。洋服に穴をあけるのはこの幼虫ですよ！

目に見えないほど小さいので、まずは卵を産ませないように侵入を防ぐことが重要。

特徴3　　虫の好きな環境

カツオブシ虫は、気温１５度～２５℃、湿度６０％以上で空気の流れが悪く湿気のたまる場所を好みます。暗い環境で活発に活動し、衣類から出る繊維クズもエサにします。

年間を通して室温が保たれやすいマンションでは、衣類害虫が１年中活動する可能性があり、、それだけ虫食いも発生しやすくなります。

大事なのは、

①湿気がたまらない環境にする

クローゼットや押し入れを天気のいい週末に開けっ放しにして換気するのも良い手です。また、扇風機やサーキュレーターで３０分ほど喚起するだけでも湿気を逃すことができます。

②まめに掃除する

ホコリもエサになるので、クローゼットやタンスの中もまめに掃除をすることが大事。

特徴4　　虫の大好物

虫はポリエステルより動物繊維のウール・カシミヤ・アンゴラなど高級素材が大好き。

これらの高級素材は家庭洗濯しにくいため汚れや皮脂が残っていると虫食いにあいやすいのでクリーニング店に出しましょう。

動物繊維以外でも汚れ・皮脂・汗は虫のエサになるのでしっかり落としてからしまうことが大事です。

解決方法１　　汚れ・皮脂・汗はしっかり落とす。

汚れ・皮脂・汗は虫のエサとなります。

ドライクリーニングの特徴はウール・カシミヤなどの高級素材でも縮ませずにきれいにできること。

家庭洗濯しにくい動物繊維や高級素材は特に虫食いにあいやすいのでドライクリーニングをお勧めします。

解決方法２　　熱処理で虫を退治する

虫食いの虫は６５℃以上の熱で死滅させることができます。

クリーニング店の乾燥機やアイロンは高温のため虫の幼虫や卵を死滅させることができるのです。

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